春の香り漂う季節、皆様は如何お過ごしでいらっしゃいますか。
昨年は『アッシリア皇帝と建築家』で名古屋、福井、大阪。
そして『ドン・ペルリンプリンの恋』でスペイン公演(三都市)を敢行し、お陰様で国内外で驚くほどの評価をいただきました。
昨年のスペイン・マドリッド公演終了後に、アルマグロ国際古典演劇祭委員長の衝撃的な一言「君たちの『ヌマンシア』が見たい。」この言葉(当然、スペイン語)で、今年の演目と第30回アルマグロ公演招聘が決定したのです。
作品は勿論『ヌマンシア』。作者は『ドン・キホーテ』でお馴染みのセルバンテス。そのセルバンテスに心酔する神宮寺啓(代表・演出家)だけに、このスペイン公演の喜びはひとしおです。
紀元前2世紀ごろ、ローマ軍とヌマンシア軍の戦いが繰り広げられた結果、敗れたヌマンシアは全ての人民が自決し、消滅するという悲劇を生んだのです。この史実を基にセルバンテスは1585年(38歳)に作品を書き上げています。
ところが才気煥発のセルバンテスが書いた『ヌマンシア』を、神宮寺 啓が構成・演出すると、驚く無かれ!!40数人の登場人物がたった10人。しかも中年サラリーマンが、のこのこと今は無きヌマンシアの地にやってくるというお話になってしまうのです。この暴挙?には、名うてのセルバンテスも、墓場から「もう~許せな~い」とクレームを付けるかも知れません。しかし、これぞ神宮寺ワールドなのです・・・まさに、こちらも才気煥発です。その神宮寺をサポートして翻訳と脚色を担当するのが田尻 陽一です。
今年も具体的、且つ抽象的というクセック独自のオリジナリティある演劇をお楽しみいただけると思います。
キャストは、昨年に引き続きゲスト出演の永野昌也さんがローマ軍の隊長を、そして火田詮子さんが祈祷師などを兼ねる役として参加してくれます。勿論、ヌマンシアの民となる元気印の劇団員は大熱演、そのエネルギッシュなほとばしりを皆さんに見ていただこうと思います。
全公演終了いたしました。
多数のご来場ありがとうございます!!
作/セルバンテス
訳・脚色/田尻陽一
構成・演出/神宮寺 啓
- 愛知県芸術劇場小ホール/名古屋
- 高槻現代劇場/大阪
「ドン・キホーテ」出版400年を記念しての公演。スペインからの招待もあり、「ドン・キホーテ」に情熱を傾けてきた神宮寺、感動の一年。
サンチョ・パンサを水谷友子が演じ、日本のみならずスペインでも絶賛を浴びた。水谷友子、有終の美(本年退団)を飾る公演ともなった。
吹田市文化会館メイシアター中ホール/大阪
福井市民会館/福井
作/ミゲル・デ・セルバンテス
訳・脚色/田尻 陽一
演出/神宮寺 啓
愛知県芸術劇場小ホール/名古屋
第一回愛知県演劇フェスティバル参加
脚色、構成に半年を費やし漸く完成。昔年の夢が叶った記念碑的作品。
二人のドン・キホーテ、二人のサンチョ・パンサ、女性のドン・キホーテごっこが、21世紀最初の舞台を駆け回り、百姓女の三人が自転車で宙を飛び、まさに空間全てが舞台であることを証明した。
神宮寺 啓の快作である。
