朗読劇 『レクイエム・幻のエレンディラ』
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2011/06/14(Tue)
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Category:ガルシア・マルケス
エレンディラの不運の元となる風が吹きはじめたのは、彼女が祖母を風呂に入れていたときだった。
「きのう、手紙を待っている夢をみた」
「何曜日の夢だった?」
「木曜日」
「だったら、悪い知らせよ。でも、その手紙来ないわ」
加藤登 追悼公演 朗読劇
レクイエム・幻のエレンディラ
原作=ガルシア・マルケス
訳=加藤登
構成・演出=深澤伸友
日時:2011年7月22日(金) 19:00開演
場所:IMYホール(名古屋・千種)
■エレンディラについて
原題は、「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」という、まさに”信じがたい”長い題名の中編小説である。
美しい少女エレンディラはまだほんの子供、崩れそうな豪邸に祖母と二人暮らし。
絶対的な支配者である祖母の命じるまま一心に家事をこなすエレンディラは、ある日、疲れ果て屋敷を全焼させてしまう。
全財産を失った祖母はエレンディラを鎖でつなぎ客を取らせて損を償わせる。
エレンディラの美しさにテントの外で男たちは長蛇の列をつくり、市がたち街ができる。
”愛のテント”と音楽隊を従え、砂漠を旅する祖母とエレンディラ。そして、愛する若者との出会い、恋の逃避行。
やがて若者をそそのかし祖母の殺害を企てるが……
■上演にあたって
今回の「幻のエレンディラ」は、2008年に原作の小説を日本語で読み、ぜひ演劇として上演したいと考え脚色したのがきっかけでした。その脚色台本を、当時メキシコから一時帰国した加藤登氏に読んでもらったところ興味を持たれ、メキシコに戻った後も何度もメールでやり取りを行い、テーマや演出イメージを固めました。
その後、G・マルケス原作のスペイン語からの新たな翻訳を氏に依頼したところ、08年7月、訳=加藤登「エレンディラ」が私の手元に届きました。この新訳による、力強い日本語の上演台本をもとに演劇公演を企画しましたが、実現には至りませんでした。
そして、かの地メキシコ・シティにて昨年2月、氏は帰らぬ人となりました。
彼が帰国していたら、加藤登・演出で上演されたはずの「エレンディラ」は文字通り”まぼろし”となりました。しかし今回、実弟である、加藤明氏の音響と制作により、朗読劇という形で追悼公演ができることを大変光栄に思います。
■キャスト・スタッフ
◇出演
榊原忠美
可児良友
樋口大輔
柴田真佑
水城ゆう(ピアノ)
◇スタッフ
音響:加藤明
照明:吉戸俊佑
衣装:橋本優美
舞台監督:鈴木寛史
宣伝美術:杪谷直仁
制作
加藤明(エス・ピー・エル株式会社)
北村ふみ,武田仁美
協力
NPO法人 現代朗読協会、アイ文庫
劇団クセックACT
パルテール、(株)キョーイク
日本巧匠文化協会、浜田正志
原案・企画
PAP・でらしね
