(8) ラ・ボス紙 2007/7/6
2007/08/01(Wed)
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Category:新聞記事
アルマグロで演劇祭始まる
ここ数日、アルマグロは、すべてを見て回ることは難しいほど、数々の文化的な催しに湧きかえる。
クッセクACTの日本人たちは勝者と敗者に思いを巡らせた『ヌマンシア』の上演で感銘を与える。
アルマグロ国際古典演劇祭が開催されて第1週、この間に上演された演劇のなかで最高の舞台を上げることは難しいことだが、確かに質の高さからいってクセックACTの『ヌマンシア』を上げることができる。彼らの上演はセルバンテスの劇作品を最高の舞台に仕上げ、すべての人の注目を浴びた。
クセックACTの舞台は古典劇のオーソドックスな上演を求めてアルマグロに来た人向きではない。というのは、彼らの舞台はテキストをはるかに超えたところまで到達しているからだ。脚本を担当した田尻陽一氏は、セルバンテスの原作を追いながらも、ローマに侵入されたヌマンシアの町を、勝者と敗者を葬ってしまう戦争の相対的な現代のパラダイムの中に導いている。つまり戦争とは、勝者にとっても敗者にとっても、救いようのない敗北に終わるしかないのである。
舞台美術については、衣装が独創的に使われていた。つまり巧みな照明によって衣装は舞台装置にもなり、舞台に厚みを与えていた。深みのある舞台造形は、演劇的というより映画的な音楽とシンクロした役者たちの日本語によるデクラメーションによって、完璧の域に達していた。こういった舞台要素が、役者の独特の演技と合わさって、超自然的な雰囲気を舞台上に創造していた。

