
劇団クセックACT 2020 公演
劇団設立40周年記念
女優 火田詮子 追悼
セビーリャの色事師と石の客人
誰だ?
一人の男だ。
名前は?
名前などない。
いったい、これは何事だ?
何事? 男と女のことだ。


ティルソ・デ・モリーナ 原作
◇ 翻訳・脚色・脚本
田尻 陽一
◇ 構成・演出・舞台美術
神宮寺 啓
4月30日(木) 19:00 ~
5月1日(金) 14:00 ~
5月2日(土) 14:00 ~ アフタートーク
5月5日(日) 14:00 ~
5月2日 終演後 アフタートーク
田尻陽一vs神宮寺 啓「ドン・ファンって何者?」
・会場
愛知県芸術劇場小ホール
愛知県芸術文化センターB1
・料金
前売/一般 3,000円 学生 1,500円
当日/一般 3,500円 学生 2,000円
○後援
スペイン大使館 セルバンテス文化センター 愛知県 名古屋市
愛知県教育委員会 名古屋市教育委員会 名古屋スペイン協会
○協力
キョーイクホールディングス(株) 泉不動産 鬼頭印刷(株)
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◇ キャスト
榊原 忠美
吉田 憲司
玉川 裕士
山田 吉輝
永澤 こうじ
吉川 統貴
安部 火韻
平井 智子
清水 絵里子
加藤 由以子
斉藤 弥生
今枝 千恵子
柴田 真佑
◇舞台監督
鈴木 寛史
◇ 音響
田中 徹
◇ 照明
花植 厚美
◇ 衣装
まさきよしこ
◇ 舞台写真
和玖 瞬
◇ 舞台記録
ミックスプロ
◇制作協力
武田 仁美
■ 上演意図
劇団がスペイン黄金世紀演劇で注目し続けてきたティルソ・デ・モリーナの最高傑作をついに上演する。
ドン・フアンが性に溺れることはない。
多くの女性を抱え込むこともしない。
ドン・フアンが言葉巧みに、時には友人を裏切ってでも女を手に入れることは、裏返してみれば、当時の権力やモラルに立ち向かうことでもあった。
体制に逆らったドン・フアン像を現代に問いかける。
■ 著者と作品紹介
ティルソ・デ・モリーナ( 1579年~1648年)
スペイン黄金世紀演劇を代表する一人。
1600年にはメルセド修道会に入ったが、戯曲にも手を染め、ロペ・デ・ベガ流の、しかし心理描写に長けた名作を300篇ほど遺している。戯曲として『不信心ゆえに地獄堕ち』『緑色のズボンをはいたドン・ヒル』などがある。
『セビーリャの色事師と石の客人』は、モリエールの『ドン・ジュアン』、モーツァルトの『ドン・ジョバンニ』など、ドン・フアンものの最初の作品である。
スペイン国内にあっては後世アントニオ・デ・サモラ(1676~1750)やホセ・ソリーリャ(1817~93)によって書き継がれた。
その他、バイロン、バーナード・ショーらもドン・フアンを主人公に名作を残している。まさに世界演劇史において注目すべき作品である。
■ あらすじ
神の審判を恐れず、道徳・権威をも顧みず、女性を征服することのみに命をかける一世の反逆児ドン・フアン。
そのドン・フアンに魅せられ、誑かされる多くの美しい女性たち。不敬にもドン・フアンは自ら殺してしまった死者を嘲笑して食事に招待する。