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タイトルをつけそこなった嘘


タイトルをつけそこなった嘘 チラシ表

『善き隣人』

フアン・マヨルガ 原作


『偽りの結婚』

ミゲル・デ・セルバンテス 原作

(この作品のみ井尻 直志 翻訳)


『サラマンカの洞窟』

ミゲル・デ・セルバンテス 原作

◇ 翻訳・脚色・脚本

田尻 陽一


◇ 構成・演出・舞台美術

神宮寺 啓


名古屋公演

  • 5月1日(水) 19:00 ~

  • 5月2日(木) 14:00 ~

  • 5月3日(金) 14:00 ~ アフタートーク

  • 5月4日(土) 14:00 ~​

   3日 終演後 ​アフタートーク

    田尻陽一vs神宮寺 啓「嘘って何?を巡って」

会場

  • 愛知県芸術劇場小ホール  愛知県芸術文化センターB1​


福井公演

  • 5月10日(金) 19:00 ~

会場

  • 「響のホール」   福井まちなか文化施設 福井市中央1-4-13


舞台写真集



 

トランプ米大統領もぶっ飛ぶ17世紀と現代の嘘、嘘、嘘の競演

セルバンテス没後400周年記念第三弾!!


2018年の公演『ヌマンシア』は、戦争にまつわるテーマが観客に共感を呼び、想定外の反響をいただき大変嬉しく思っています。​さて、本年5月は「セルバンテス没後400周年」第三弾! と題して、セルバンテスの二作品と、昨年12月に東京の「セルバンテス文化センター」から招聘され来日した、現代スペイン演劇の中心をなす作家 フアン・マヨルガの作品を合わせた“三作品”を一挙上演致します。​上演する作品は、セルバンテスの『ドン・キホーテ』とは一味違う、翻訳・脚本の田尻陽一が長年切望していた軽妙洒脱な『偽りの結婚』(短編小説の戯曲化)と『サラマンカの洞窟』(一幕物)。さらにフアン・マヨルガ作品は、不法移民をテーマにした不条理劇『善き隣人』です。​昨今、トランプ米大統領のマスコミアレルギーから端を発した「フェイク」という言葉が、巷を騒がせ、一種の流行語にもなっています。​17世紀スペインにも、嘘やペテンに人生を賭けて生きていた人間もいたようです。となると、「嘘」は今に始まったことではなく、人類誕生からあったのかも知れません。その人間的とも言える「嘘」をテーマにして作品を仕立て上げたセルバンテスの「嘘の固まり」のような二作品。さらにフアン・マヨルガの『善き隣人』は題名とは掛け離れた、「嘘」によって隣人が人間の尊厳すら否定され、恐怖と差別が浮き彫りにされていきます。是非、三作品の“異種の嘘”を味わっていただきたいと思います。​演出の神宮寺啓は「今回は、これまでとはがらっと趣きを変えて、舞台上で生きる役者の語りを中心とした対話劇を目指したい。」と語り、翻訳・脚本の田尻陽一は「生きることは嘘をつくこと。如何に嘘をつくか? これが人生に拘ってくる。笑ってもらえる舞台を見せたい。」と言っています。『善き隣人』は、永野昌也と大西おにの黄金コンビが出演。セルバンテスの二作品は、まもなく「舞台人生50年」を迎える火田詮子を始め、舞台上に12人の役者たち。まさに圧巻です!!​どうぞ、10連休ともいわれる“超ゴールデンウイーク”のご都合の良い日時にお越しいただけたら幸いかと存じます。​名古屋公演は5月1日から4日『愛知県芸術劇場小ホール』です。*尚、5月3日公演終了後にアフタートークを予定しております。ぜひご参加ください。


 

■ 著者と作品紹介

フアン・マヨルガ

 1965年─

マドリード生れ。1993年、戯曲研究と共同創作をする「演劇工房」を設立。1989年『善良な七人の男たち』で劇作家デビュー。1992年、『あと数秒』でカルデロン・デ・ラ・バルカ賞受賞。

彼の演劇的テーマは言葉である。言葉が作り出す妄想が人間の行動を支配していく。2006年の『末席の生徒』は2012年、フランス映画『危険なプロット』の原作となった。『善き隣人』は2002年の作。


ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ

1547年─1616年

セルバンテスは『ドン・キホーテ』の著者として知られるが劇作家でもある。ドン・キホーテが紡ぎ出す言葉は、現実社会における妄言であるが、そこに永遠の真実が潜んでいる。

『偽りの結婚』は戯曲ではなく、セルバンテスが書いた短編小説を脚色。『サラマンカの洞窟』は一幕もので、魔術というトリック(フェイク)を信じる者は救われるということなのだろうか。


■ あらすじ

『善き隣人』

毎日「おはよう」と言葉を交わす隣人。ある日曜日、背の高い男がカフェにいるところへ、背の低い女性が相席する。そして、唐突に「あなたは外国人でしょう?」と執拗に恫喝する。黙して語らぬ男。それはもしかして、女自らが暴かれないための防衛だったのか?… 一つ目の「嘘」

『偽りの結婚』

ある日、少尉が憔悴しきった姿を見せる。話を聞いてみると、美しい女性に出会ったという。その女性は財産持ちで、その少尉の財産と一緒にすれば、間違いなく幸せな生活が送れると断言する。喜んで同意した少尉は、結婚後に訪れる展開に思わず… 二つ目の「嘘」

『サラマンカの洞窟』

旦那が遠方に出かけた隙に、女中と一緒に男遊びを企む妻。ところが思わぬ事故で帰宅した旦那に慌てふためき、何とか取り繕う妻と女中。その窮地を救うのがサラマンカからやってきた機知に富んだ学生。その彼が、今から魔術を行なうと宣言する。その魔術とは… 三つ目の「嘘」。

 
タイトルをつけそこなった嘘 チラシ裏

◇ キャスト

榊原 忠美

吉田 憲司

永澤 こうじ

永野 昌也

玉川 裕士

山田 吉輝

久保川 真守

吉川 統貴

火田 詮子

平井 智子

清水 絵里子

斉藤 弥生

大西 おに

今枝 千恵子

柴田 真佑


◇舞台監督

鈴木 寛史


◇ 音響

田中 徹


◇ 照明

花植 厚美


◇ 衣装

まさきよしこ

いしぐろひろこ


◇ 舞台写真

和玖 瞬


◇ 舞台記録

ミックスプロ


◇制作協力

武田 仁美

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