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動く絵画

劇団クセックACT
ドン・キホーテ.png

5月2日(金) 午後7時 

  3日(土) 午後2時 / 午後6時

  4日(日) 午後2時

  5日(月) 午後2時

​愛知県芸術劇場小ホール

舞台映像・写真集

KSEC ACT COMPANY Promotion Movie
02:59
エロイヒムの声 1987.11 七ツ寺共同スタジオ
01:20:15
劇団クセックACT「ドン・キホーテ …その狂気について…」 2017年 名古屋公演
01:40:19

劇団クセックACT「ドン・キホーテ …その狂気について…」 2017年 名古屋公演

クセックの作品の中でも人気の高い「ドン・キホーテ …その狂気について…」をお届けします。 戸板を積み重ねた舞台、宙づりの自転車など、大がかりな舞台装置も見所です。 ● 作品について 17世紀、「ドン・キホーテ」が出版されたとき、人々は主人公の荒唐無稽な行動に腹を抱えて笑いました。18世紀、啓蒙主義者たちは、主人公の虚しい冒険にスペインの凋落を現実として見て取りました。19世紀、理想を夢見るロマン主義者たちは挫折を繰り返す主人公に涙を流しました。20世紀は、まだ主人公の姿に個人を超えた永遠の真理への渇望を見出すことが出来ました。しかし、社会主義の崩壊により政治的な理想を失い、核の脅威により明るい未来を失った私たちは、無謀にも理想に立ち向かうことが狂気ではなく、現実社会に生きること自体が狂気になってしまったのです。では、21世紀を生きる私たちは一体、このドン・キホーテに何を見出せばいいのでしょうか。 2001年「第一回愛知県芸術劇場演劇フェスティバル」で初演。2005年「2005年愛知万博スペインパビリオン」の主催で再演。同年7月にはスペイン「アルマグロ国際古典演劇祭」招待公演。再演を望む声に「セルバンテス没後400周年」を記念して11年ぶりの再演をいたします。なお、今年から4年間を「セルバンテス没後400周年記念」と位置づけてセルバンテスの作品を順次舞台に載せていきます。 ● 作者について ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ Miguel de Cervantes Saavedra 1547年9月29日 - 1616年4月23日 ​ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ(1547年~1616年)は、小説「ドン・キホーテ」の著者としてしられているスペインの作家。スペイン語における世界的な文学者のひとりであり、同時代や後世の作家に多大な影響を与えました。例えば、ハイネやツルゲーネフ、ドストエフスキーなど数え上げればきりがありません。 劇団クセックACT『セルバンテス没後400周年記念』第一弾 三たび舞台に! 『ドン・キホーテ』は、クセックミラクル!! 『ドン・キホーテ(後編)出版400周年』は一昨年。『セルバンテス没後400周年』は昨年。ここ数年、セルバンテス=『ドン・キホーテ』が世界的な盛り上がりをみせています。聖書に次いで多く翻訳されている『ドン・キホーテ』は、スペイン国民の熱狂的な後押しを受け、400年にわたって全世界を駆け巡ってきたのです。 当時ベストセラーとなった『ドン・キホーテ』は、不遇な時代を送ってきたセルバンテスにとって、まさに起死回生の“代打逆転満塁ホームラン!!”でもあったようです。 クセックACTは『ドン・キホーテ…その狂気について』を2001年に初演。2005年には『愛知万博』のスペインパビリオン主催で再演。同じ年にスペインの『アルマグロ国際古典演劇祭』から招聘を受けて公演しました。 今年は『セルバンテス没後400周年記念』の第一弾として、多くの観客から再演希望がありました『ドン・キホーテ』を上演いたします。 構成・演出の神宮寺啓は「セルバンテスの短編を読むうちに『ドン・キホーテ』再演に火が点いた。今回の作品を基軸にし、来年はドン・キホーテの“死を通して”再度、真の狂気とは何かを表現してみようと思う。さらに、セルバンテスは書き進める中で、ドン・キホーテと一体化していった。だからドン・キホーテを描くことでセルバンテスの凄さ、人生観をも解き明かせると思っている。」と自信を覗かせます。 翻訳・構成の田尻陽一は「『人生は夢(カルデロン作)』と『ドン・キホーテ』は、劇団の原点でもある。初演の構成は完璧だと信じている。だからこそ、再演は願ってもないことだ。それに『ドン・キホーテ』は、読む本ではなく聞くための本でもある。つまり“朗読用小説”とでも言おうか、これこそ上演する意義でもある。」と語っています。 舞台に立つ役者は15人。特筆すべきは、創立メンバーの吉田憲司が、再びドン・キホーテ役に挑戦!することです。永野昌也がサンチョ・パンサ役で“こんなサンチョ見たことない”と言わせしめること間違い無し。火田詮子、平井智子、大西おにの“レディーストリオ”も存在感を増して、総勢15人のパワー全開の舞台です。 セルバンテス、ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ。そしてロシナンテもドゥルシネアも、 スペインでは、みんな揃って星座に命名された・・・これ、ホントの話!!✰✰✰ 【キャスト】 榊原 忠美 吉田憲司 永澤 こうじ 永野 昌也 玉川 裕士 山田 吉輝 久保川 真守 衛藤 健史郎 火田 詮子 平井 智子 斉藤 弥生 大西 おに 高倉 麻耶 今枝 千恵子 柴田 真佑 【舞台監督】 鈴木 寬史 【音響】 田中 徹 【照明】 則武 鶴代 【衣装】 まさきよしこ いしぐろひろこ 【舞台写真】 和玖 瞬 【制作協力】 武田 仁美
劇団クセックACT「アッシリア皇帝と建築家」アラバール作  2006年 名古屋公演
01:46:25

劇団クセックACT「アッシリア皇帝と建築家」アラバール作 2006年 名古屋公演

スペインの劇作家フェルナンド・アラバール(1932~)が1960年代に書いた代表作です。現在はスペインで活躍していますが、デビュー当時はフランコ政権下、こういった作品を上演することはできませんでした。1967年にパリで初演されています。不条理劇の雄として名高いアラバールの作品には、悲劇と道化芝居、詩と憎悪、愛とエロチシズム、悪趣味と洗練された美意識、神聖と冒涜といったものが同居しています。 □作品について□ アラバールは最初、「建築家とアッシリア皇帝」をフランス語で書いた。1975年にスペイン語版が出たが、アラバール自身が書き直した1984年版を、今回の翻訳の底本とした。 舞台設定は絶海の孤島。ここに飛行機が墜落し、文明人と原始人の奇妙な共同生活が始まり、戯曲は生→死→生と永遠に繰り返す循環構造になっている。これが面白い。ただ、そこに出てくる母親の役がどうも薄い。アラバールの母親は共和派だった父親を密告し、フランコ派に手渡した人だ。このことを大きくなってから知ったアラバールは、母親と決別し、フランスに行き、演劇人として活躍し始めるのだが、母親に対する特別の思いが彼にはあるはずだ。なのに、この思いが『建築家とアッシリア皇帝』に登場する母親には薄くしか書き込まれていないと思ったのだ。 1999年、イスラエルのテルアビブで『愛の手紙』が初演された。スペインでの初演は2002年、出版は2004年。読んでみると面白い。母親のモノローグ劇だが、母と子の異常なまでの相愛と憎悪に溢れかえっている作品だ。 台本を作るに当たり、演出家と相談しながら、早速『建築家とアッシリア皇帝』のなかに『愛の手紙』の母親を組み込むことにした。生と死の循環構造はそのままに、絶海の孤島ではなく、日常生活でわれわれが他者を意識しながら繰り返している「ごっこ」をクセック流に舞台化することにした。われわれが真剣に演じている日常生活における不条理な笑いを楽しんでいただけたらと思う。循環だから、タイトルも『アッシリア皇帝と建築家』とした。ご了解を。 翻訳・脚色 田尻 陽一 □あらすじ□ ある日常の空間。そこへ皇帝と称する男が登場し、やがて共同生活を始める。建築家と呼ばれる男に、近代文明の洗礼と教育を施していく。 そのうち恋人、女、産婦、修道女、妻、弟、母親、母親の幼友達などが登場する芝居を、二人で演じていく。しかし、不服を唱える建築家は皇帝の前から姿を消す。寂しくなった皇帝は帰ってくるよう懇願する。 帰ってきた建築家と皇帝は再び芝居を始める。ところが実母殺しの裁判劇となり、次々に真実が暴かれ、最初は「ごっこ」だったものが、法廷の空気は次第に真剣みを帯びてくる。裁判の成り行きを恐れる二人。 そして遂に皇帝に死刑が言い渡される。
劇団クセックACT「観客」El público ガルシア・ロルカ作  スペイン公演
01:27:48

劇団クセックACT「観客」El público ガルシア・ロルカ作 スペイン公演

2016年に名古屋、福井で公演し、2018年 スペイン マドリードの国立バリェ・インクラン劇場と、ムルシア シルコ劇場にて公演したガルシア・ロルカ作「観客」。 スペイン各紙で評価を受けた、バリェ・インクラン劇場での舞台映像を、初公開します! 映像提供 : 国立ドラマセンター CDN ● 作品について 1929年7月にニューヨークに渡ったガルシア・ロルカは『観客』の着想を得て、翌年キューバのホテルで書き始め、手書きの第1稿は、スペインに帰国してから2か月後の1930年8月22日に完成しました。推敲を重ね、友人宅で完成稿を朗読したようです。マルティネス・ナダル(1903-2001)によれば、完成稿は3幕構成で各幕が2場に別れていたと証言しています。つまり全部で6場あったことになります。この朗読原稿は当時の恋人ロドリーゲス・ラプン(1912~1937)に清書するよう手渡されたのですが、ラプンが内戦時に亡くなると同時に完成稿も行方不明となりました。 ナダルは1936年7月、ガルシア・ロルカから手書きの第1稿を手渡されたと、1976年、ファクシミリ版として出版しました。このファクシミリ版には第4場がありません。手書きの、しかも加筆修正が入った手稿は読みにくく、スペルミスも目立ちます。したがって、この戯曲の校定本は3種類あり、翻訳に当たっては3つの校定本を見ながら、手稿本にもあたりました。 ガルシア・ロルカはレアリズム恋愛劇を書くような作家ではありません。彼自身、「わたしは詩的なゲームをあえてやった」と言っています。思う存分、作者のコトバに酔ってください。愛とは偶然なのか必然なのか……、答えはありません。 ● あらすじ エンリーケとゴンサーロは男同士の関係です。ゴンサーロは一途にエンリーケを愛しています。しかし、世間体を気にするエンリーケは社会から二人の関係を隠そうとします。時代は1920年代のスペインですから、赤裸々に男同士の「愛の言葉」は書けません。そこでガルシア・ロルカはこの作品を『ロミオとジュリエット』の世界にしました。 ご存じのようにシェイクスピアの時代には女優はおらず、少年俳優たちが演じました。二人の少年俳優が甘い男女の恋物語を舞台で演じる。舞台を見ている観客は誰も男同士の恋愛とは思わない。役者の肉体と戯曲のセリフの関係。ここが演劇の面白いところです。 一方、われわれは、自我を曝け出さないよう、常に社会に対して仮面をかぶっています。自我を曝け出すと悲劇が生じます。ひたむきな愛も同じです。純真無垢な愛に生きるゴンサーロの殉教。 【 ガルシア・ロルカが語った上演不能な演劇 】 「ロルカなくしてクセックなし」「ロルカを追い求めて35年」と、自他共に「ロルカ命」と認めるクセックACTが、ガルシア・ロルカ究極の作品『観客』の上演です。 ここだけの話、翻訳の田尻陽一と演出の神宮寺啓は余りにも難解な作品を前にして茫然自失、しっかり悩んだのです。でも、その甲斐あって(無いと困りますが……)不屈の闘志を持つ二人?は勇気を鼓舞して『観客』にチャレンジと相成りました。 演出の神宮寺は「この作品に時間軸は無く、ロルカの頭の中(思考)を表したもの。ロルカの妄想(愛と死と演劇)を凝縮していけば核心へ繋げる。そして、簡単なプロットを明確にして舞台に上げる。」と言い放つ。この自信ならいけるのでは・・・!? 一方、翻訳の田尻は、「人間として社会的につながるには、常に他者から見られているはずの自分を演じなければいけない。生きること自体が演劇といえる。他者から見られている自分と他人には見せられない自己との差異を隠すために人は仮面をかぶ『観客』はガルシア・ロルカの演劇論でもある」と述べています。この二人の思いが交錯するところ、それがこの『観客』なのです、としておきます。 超ド級の難関に挑む役者陣は、名古屋を代表する女優 火田詮子を初め女優7人と、迫力が嵐を呼ぶ永野昌也ら男優7人の総勢14人です。 どうぞ、劇団クセックACT究極の挑戦をご覧下さい 「分からないけど面白い」これこそ芸術文化、最大にして最高の“褒め言葉”です。今回はその領域に挑みます。 - キャスト - 榊原 忠美 永澤 こうじ 永野 昌也 玉川 裕士 山田 吉輝 山形 龍平 久保川 真守 火田 詮子 平井 智子 斉藤 弥生 大西 おに 今枝 千恵子 柴田 真佑 川瀬 結貴 - 舞台監督 - 鈴木 寬史 - 音響 - 田中 徹 - 照明 - 則武 鶴代 - 衣装 - まさきよしこ いしぐろひろこ - 舞台写真 - 和玖 瞬 - 制作協力 - 橋本 優美 武田 仁美 - 制作 - 劇団クセックACT
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