動く絵画

4月30日(木)~5月3日(日) 

​劇団クセックACT 名古屋公演

​『セビーリャの色事師と石の客人』

劇団クセックACT 2020 公演

セビーリャの

色事師と

​石の客人

4/30(木) 19:00

5/1(金) 19:00

5/2(土) 14:00

5/3(日) 14:00

愛知県芸術劇場 小ホール

誰だ?

​一人の男だ。

名前は?

名前などない。

いったい、これは何事だ?

​何事? 男と女のことだ。

劇団がスペイン黄金世紀演劇で注目し続けてきたティルソ・デ・モリーナの最高傑作をついに上演する。

ドン・フアンが性に溺れることはない。多くの女性を抱え込むこともしない。

ドン・フアンが言葉巧みに、時には友人を裏切ってでも女を手に入れることは、裏返してみれば、当時の権力やモラルに立ち向かうことでもあった。

体制に逆らったドン・フアン像を現代に問いかける。

✦誰でも知っている!?「ドン・フアン」その原点となる戯曲✦

劇団クセックACT設立40周年記念 / 女優・火田詮子追悼

“おギャァと生まれて設立40年!” 劇団クセックACT、今年の公演は『セビーリャの色事師と石の客人』。同封のチラシをご覧になってあれれ! 『ドン・フアン』じゃないの? と思われること必至! 劇団内でも、どっちがタイトルなの? なんて声が上がったほど、“稽古場混乱物語!” です。

この作品で、作家のティルソ・デ・モリーナ(17世紀の聖職者)は、女たらしとして巷で有名なドン・フアン(これがドン・フアン第一号)を主人公にしています。

実はこの「ドン・フアン」。2019年ノーベル文学賞作家ペーター・ハントケも『ドン・フアン(本人が語る)』という、所謂「ドン・フアン物語」を上梓しています。さらに、万年ノーベル文学賞候補作家!? 我らの村上春樹も『騎士団長殺し』でモーツァルトのドン・ジョバンニ(ドン・ファンのイタリア語読み)を描いています。因みに騎士団長は、ドン・フアンが殺した「石の客人」なんです。 

神宮寺 啓は、演出するにあたって、

「舞台をドン・フアンの妄想とすれば演劇が成立すると思う。ドン・フアンに享楽と禁欲、そして秩序と反逆という夫々二律背反する要素を見出し、背反する面白さを背負わせる。果たして、観客にとってドン・フアンが誰だったのか? 何だったのか? これらが、役者を通して愚かな人間の小ささ、哀れさとして垣間見えてくればいいかなと期待している」と、新たな作品への手応えを語ってます。

一方、翻訳・構成・脚本を担当した田尻陽一は、

「バロック特有の明暗・静動・対立した文体として翻訳したつもり。モリエールの『ドン・ジュアン(ドン・フアンのフランス語読み)』は、主人公を社会人として結婚させたことが失敗! しかし、僕はドン・フアンを原作のように神に罰せられる“悪い男”ではなく、神をも恐れない英雄として脚本化した」と、自ら選んだ作品に意気軒昂! ますます作品への思いを強くしています。

さて、気になるキャスティングは、信念に取りつかれた“妄想する男”ドン・フアンを今や、クセックの看板役者となる山田吉輝。その従者に“個性キラリ、軽妙洒脱な演技者” 吉田憲司。そして、舞台をのし歩く石像を榊原忠美。この三人を交えて舞台上には13人の役者たちが席巻。“妄想、妄想、迷走するドン・フアン”を盛り立てることは必至。総じてシュールな舞台が、皆さんをお待ちすることになるでしょう!!

残念なことは、女優歴50年を前にして昨年5月に夭折した女優 火田詮子さんと舞台に立てないことです。稽古の最中も存在の大きさを感じています。そんな思いも込めて今回のプロローグは、その敬愛する“火田詮子へ捧げるオマージュ” として作り上げようと思っています。

40年を期して、新たな展開を見せる劇団クセックACTの舞台にお越しいただけたら幸いと存じます。

 

2020年 春 劇団クセックACT制作部

Donjuan_01.png
Donjuan_02.png

Contact us

Copyright | K+S+E+C ACT 2019 company